使えるトレモロペダル!あなたはどちらを選ぶ?

このたび新しく入荷した、クロアチアエフェクターブランド、Dawner Prince Effects。
そのトレモロペダル、Starlaは、実は世界的にも話題のペダルです。

今のトレモロペダルにできることはほとんど詰め込んだ、というこのペダルは、コンパクトなサイズながら多機能で扱いやすいトレモロペダルです。

一方、CatalinbreadのSemaphore Tap Tempo Tremoloも、多機能で使いやすいトレモロペダルです。
似た方向のこの2台にはどんな違いと共通点があるのでしょうか。

まずStarlaです。コンパクトなMXRサイズに4つのノブとミニスイッチ、2つのフットスイッチで、トレモロサウンドを操作します。8種類の波形切替やタップテンポなど充実の機能性です。


気品漂うデザインです。


Dawner Prince Effectsらしいこだわりもたくさんあります。


ネジにも塗装を丁寧に施し、ペダル全体のデザインに統一感を持たせています。ネジを外すときは、しっかりとドライバーを上から抑え、丁寧に回してください。


内部はPCBが覆うモダンなエフェクトらしい姿です。電池は入りませんが、写真の中央右よりにあるジャンパを切り替えることで、機能を切り替えること出来ます。


その機能がこのSYNC端子です。ここはオーディオスピーカーなどに使うRCAというプラグを接続する端子で、外部のフットスイッチからタップテンポを入力したり、逆にStarlaのLFOを外部に出力して同期させたりすることができます。


このDutyトリムポットは、ペダルの背面に設置され、外から操作できるポットです。ここを調整することでランダム以外の7種類の波形を、さらに可変して様々な音を作ることができます。



では、CatalinbreadのSemaphore Tap Tempo Tremoloの機能と比べてみましょう。
このペダルも非常に多機能なトレモロで、Starlaよりは少し大きな筐体ですが、それをもって余りある機能を備えています。



まずは波形。トレモロにとって波形はエフェクトそのものを決定づける重要なファクターです。
StarlaとSemaphore Tap Tempo Tremoloは、どちらもランダムを含む8種類の波形切替に対応。切り替えられる波形も同じ種類です。
Semaphore Tap Tempo Tremoloでは、Shapeノブで波形をさらに微調整できます。一方StarlaはDutyトリムポットでそれが行えます。機能的に違いはありませんが、積極的にShapeを動かして音を可変しやすいSemaphore Tap Tempo Tremoloと、一度設定いたらできるだけ動かさないようにできるStarla、ここに少し考え方の違いがあります。



テンポの設定で、タップテンポに対応しているのはどちらも同じです。Semaphore Tap Tempo Tremoloは、タップテンポに対して決定される実際のテンポの割合を6種類から選択できます。一方でStarlaは3種類から決定できます。それぞれノブとミニスイッチによる切替の違いがあります。これは筐体のサイズの違いにも表れています。コンパクトさを取るか、細かな調整をとるか、それぞれでしょう。


Semaphore Tap Tempo Tremoloは、外部フットスイッチによるタップテンポ入力ができます。ここはStarlaも同じですね。Semaphore Tap Tempo Tremoloは通常の1/4インチフォンジャックなのに対し、StarlaはRCAジャックという違いはありますが、どちらも可能です。

一方、Semaphore Tap Tempo Tremoloは本体のLFO信号を外部に出力する機能はありません。トレモロLFOを中心に、他のエフェクトと同期した音が必要なら、Starlaをお選びいただければと思います。


逆にSemaphore Tap Tempo Tremoloはエクスプレッションペダルによるトレモロのコントロールに対応。StarlaはCVコントロールでこれを行いますが、より多くのペダルに適合するのはSemaphore Tap Tempo Tremoloです。フットペダルによるコントロールを考えているなら、お手持ちのペダルと合わせてご検討ください。


どちらも実力伯仲!音は、Starlaの方が少しくっきりとしたトレモロサウンドで、Semaphore Tap Tempo Tremoloはややナチュラルな揺れです。

サイズや機能など、ご使用の環境に合わせてお選びください!