究極のフィルターペダルとは?Sonuus Wahooの可能性!Level調整編!


圧巻の機能性、強力なサウンドを実現するSonuus Wahooプリセットの操作の次は、ついに音を調整していきましょう。まずは大切なレベルの調整です。

LevelパラメータはWahooのインプットとアウトプット、およびそれぞれのフィルタについての調整ができます。


Wahooのシグナルフローは以下のとおりです。


drive:Wahooは暖かな音色のアナログフィルターを搭載しています。
フィルターに入力される信号のレベルが高くなると、フィルターサウンドに歪みが加わり始め、倍音成分が強くなります。driveを下げればよりクリーンなサウンドとなりますが、下げすぎるとノイズが出る場合があります。
ノイズを低く、また暖かいサウンドのためにはある程度高く設定する必要があります。逆に高すぎると今度はファズのような音となるので、お手持ちの機材や環境に合わせて調整してください。
filt mix 1/2:このパラメータはフィルターミキサーを調整するものです。
Wahooの2つのフィルター、フィルター1とフィルター2のバランスを調整できます。
パラメータ値が0のときはフィルター1、100のときはフィルター2のみの出力となります。
dry/wet:このパラメータはWahooのインプットから入力される楽器の信号と、Wahooのエフェクトを通った音のバランスを調整するものです。
値が0(Dry)の時にはWahooの出力はバイパスされ、エフェクトはかかりません。100(Wet)の時にはWahooのフィルターエフェクトを通った音のみが出力されます。
お使いの楽器の特性をより強調したい場合に調整すると効果的です。例えばベースにおいて、エンヴェロープフィルターにドライシグナルをブレンドすると、音のアタックを残すことができます。
output (out):一般的に、アウトプットレベルはエフェクトバイパス時の音量と差がないように設定します。
アウトプットレベルをバイパス時よりも高くすると、シグナルがブーストされ、例えばチューブアンプをブーストしてオーバードライブを得たりすることが可能です。アウトプットレベルを高く設定すると、出力段で軽い飽和感のあるサウンドが得られます。この飽和感により、余計なクリッピングを気にしたり、プレイングが難しくなってしまうこともなく、大きな音でプレイすることができます。
output (thr):Wahooのプリセットには、レゾナントフィルター(次のセクションを参照)の設定によっては、インプットシグナルがなくてもノイズが出力されることがあるものがあります。そのノイズを無くしたい場合、このthrパラメータを設定し、音が出なくなる値を見つけてください。
このパラメータは、インプットレベルが設定したしきい値(Threshold)に達しない場合はフィルターのカットオフ周波数を低域に移動することで、ノイズゲートのような動作をしています。しかしいわゆるノイズゲートエフェクトとは違っているため、急激にインプットレベルが変化した際にはフィルタのスウィープが移動していることが分かります。なお、この設定で動作するカットオフ周波数のの動きについては、Noise gate attackパラメータ(27ページのカスタムパラメータの項目を参照)にて設定できます。

次回は、本格的なフィルター作りに入って行きましょう!
お楽しみに!