Shun Nokinaが語る!Catalinbread DLSの魅力。

今回はSHUN NOKINA氏に協力をいただき、インタビューを敢行しました。
二時間くらいでしょうか。非常に面白い話が聞けました。



Caralinbread DLS

彼らしい、製作者からの視点でペダルを語ってもらっています。
ちなみに、今だけポイント10倍です。
ほしい方はぜひこの機会に。
さてそれではさっそくインタビューの模様を。

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ナインボルト(以下9V):まず、DLSを今回触ってもらったんですけど、
その前にCATALINBREADって触ったことありますか?
Shun Nokina氏(以下S):
もちろんです。というのも、catalinbreadというメーカーには2knob最小サイズエフェクターという
衝撃的なデザインを過去にみせつけられたので
それ以来大好きでいろんな機種を試してきました。
もちろん、僕が今日今のデザインをやっているのもCatalinbreadの存在があったからといえるかもしれません。
9V:
なるほど。たぶんですけど、ミニケースによるエフェクター量産というのはCatalinbread が
がはじめてだと思うんですけど、SNDはそこから影響を受けたということですか?
S:
そうですね。Landgraffが同じケースでかなりマニアックなFuzzを出したりとマニアな者ものはそれ以前にもいくつか
ありましたが。これほど完成された形で出てきたのはCatalinが最初じゃないですかね?
なので、もちろん僕がこのデザインを始める最初の段階で大きな影響になりました。
9V:
なるほど、ある意味意外でした。
Catalinbreadは、飛び道具系ペダルから
王道的なサウンドまで幅広いジャンルを網羅するブランドなんですけど
今回触っていただいたのはその中では王道的なジャンルに分類されるディストーションでした。
最初に思っていたイメージと、触ったあとのイメージは違いましたか?
S:
う〜んそうですねぇ、結構違ったといえると思います。
9V:
具体的に聞いていいですか?
S:
もちろんです。まず、非常に優秀なデモ動画の存在を抜きにして
端的な説明、紹介文から判断すると
これはけっこうハイゲインでアグレッシブなユニットなのかなと思ったんです。
ところが、実のところは非常におもしろいコントロールを備えたクランチーなBoxであることに気づきました。
9V:
おもしろいコントロールというのが気になりますね。具体的に聞いてもいいですか?
S:
そうですね、使用感的にいえば、
まずLoudness
いたって普通のVolumeといっていいと思いますが、
Toneはおもしろいですね。 たとえばRATのように
単純な強いFilterのような強烈さを
持っているのですが、と同時にさまざまなレンジを変化させる相対的な動きをもったやつです。
非常に優秀で、幅も広く、本当にいろんなトーンが演出できるのではと感じました。
また、回路構造的に考察すれば、
歪みを生み出したあとにいじるような構造になっているので、
元のキャラクターを決して崩すことなくさまざまなレンジを相対的にコントロールしている感じですね。
そこの定数指定などが非常に洗練されていて、さすがだなと思いました。
また、Gainに関しても
とにかくナチュラルに可変するようにとてもユニークな回路構造をとっていますね。
本当に素晴らしいと思います。
9V:
なるほど、ありがとうございます。
ユニークという言葉を用いて賞賛していますが、
つまり、これと同じような構造、サウンドはあまり見かけたことがないということですか?
S:
う〜ん、正直なところそういうことではないんです。
たとえば、
このエフェクターはFETというトランジスタの一種を使ったいわゆるAmp-Likeと呼ばれるようなサウンドの構成を目指した、
現在流行の回路構成の部類に入るものだと断言できると思いますが、
それらは主に、AMP自体の回路に非常に似通うような方式が多く。
このDLSの回路構造はそれと同時に、"エフェクター的な”回路構成、定数を選んであるので、
無理がないんです。
ものすごいいろいろうまく可変する。
僕が見た中では、非常に優秀な部類のAMP-Like,Effects-Likeのハイブリッド機種ですね
この値段層では最強だといえるのではないですかね?この洗練のされ方は。
9V:
なるほど、現在メジャーになりつつあるFET系サーキットを自分なりにうまく消化、昇華したペダルと言うことですね。
ちなみに私が知識不足なのでお聞きしますが
ほかのFET系ペダルというとどのあたりになるのですか?
S:
う〜んそうですね、OkkoやMenatoneなどなど、
Amp-Likeといわれているようなエフェクターはたいていこの構造をとっている場合が最近は多いですね。
9V:
なるほど、ありがとうございます。
堂々と、マーシャル系サウンドを語っていますが、その再現度はどう思いますか?
S:
あくまで私の意見ですが、それについてはなんともいえないですね。。。
というのも、たとえば、
マーシャルっぽさのあるいわゆる"Marshalistique"なエフェクターか?
ときかれれば答えは即答でYESです。
というのも、まだ触れてなかったRAWK/Rock スイッチ
これがまた優秀で。
さっきも言ったように、”エフェクター的に”変化させていることに変わりは無いのですが、
ここの回路の変化のさせ方は非常に特殊です。
結果として演出されるサウンドの差も非常に素晴らしく。。
まさしく"Marshalistique"な代表機種の”香り”を可変できていると思います。
ですが、
たとえばどんなギター、アンプにつないでもマーシャルか?といわれれば
答えはNOですね。
9V:
それは確かにそうですね。
実は、このペダル、
基盤にDIPスイッチがついているんですけど、気づきました?
言うの忘れてました。
S:
す、、すいません! 完全にスルーしてましたwww
それについてはまったく触れていないのでわからないですw
9V:
あ、ですかw了解ですw
それは抜きとして
ルックスも聞いていいですか?
写真と実物は違いますか?
S:
そうですね、僕がCatalinbreadのデモ動画でみたときのより
全然露骨にROCK!!な感じになっていて驚きました。

9V:
結構細かい加工してますもんね、
S:
ですね、
何よりも
最近、洗練されたFinishが多い中で
こういう掘削機で抉り出されたようなFinishは好きですね。
この辺も、Amp-Like!!という感じではなくエフェクターぽさがあっていいですね。
そしてそこに"Marshallistique"なノブを持ってくる。
最高のハイブリッドセンスですね。
9V:
なるほど、フィニッシュが独特ですものね。アメリカではこのペダルが飛ぶように売れていると聞きます。
その理由としてつまりトータルバランス的に(ルックス、サウンド、回路構造、値段、コンセプトなど)
優れているのではないかと思いますが、このペダルは日本でも定番になれると感じますか?
S:
十分な可能性があると思います。
というのも19800円という値段で、これだけおもしろい(いろいろな意味で)が提供されるのであれば
と思いますね。
9V:
なるほど、
まだ日本に上陸していませんが次回の新作ペダルは、
AmpegのVT-22をフィーチャーするらしいです。SHUNさん的にこれには興味がありますか?
S:
もちろんです!!
catalinbreadのエフェクターは、
どんなものでも気になるのは当然です。
きっとそのネタの着眼点といい、そうとうおもしろいものを"洗練された”ハイブリッドセンスでユーザーのニーズから離れない範囲でもってくるでしょう。
楽しみです。
9V:
ありがとうございました。次回もお世話になるかもしれません。
S:
こんなものでよければいつでもお願いします。
あと最後に付け加えると
このエフェクターはとにかく、洗練されたユニークさを随所に持っています。
たとえば、回路安定性に関する拘りも素晴らしく、
FET系のサーキットはものによっては駆動電圧を変えると不安定になるようなケースがありますが、
このDLSに関してはそんなことは一切ないです。
ちゃんと最後まで練られた 回路構成になっています。
ちょっと回路的な説明ばかりになってしまいましたが、
もっと直接的にいうならば、
このエフェクターでガンガンにアグッシブなメタルリフをかますことできません。
ですが、さまざまな時代の"Marshallistique"なサウンドを“エフェクター的に”
かつアンプの“フレーバー”を求める場合、このエフェクターはその値段、
操作性、完成度といい、素晴らしすぎる逸品だと、責任を持って言い切れますね。
9V:
なるほど、ありがとうございました!
S:
すいません、最後にもう一言。
このエフェクターの裏蓋あけたとき
をあけたとき
真のCatalinbreadのユニークなセンスにきづくでしょう。w
買ってからのお楽しみです。w
9V:
ありがとうございました!
S:これ、良かったら一個くださいw
9V:インタビューありがとうございました!!