華麗なるビッグマフ系ファズ、勢揃い!その2

昨日に続き、当店にて取り扱っている多彩なビッグマフ系ファズペダルをご案内します。
今日はロシア製時代のビッグマフと、ビッグマフの発展系の1つとして有名なピート・コーニッシュ系のファズペダルです。

ロシアンマフ系ファズペダル
90年代、ビッグマフはSovtekの名義でロシアで生産されていました。Sovtek以前にマイク・マシューズ名義のモデルが非常に短い期間だけ作られましたが、ビッグマフの名前がつけられたのはSovtekになってからです。大きく分けて3種類のモデルがあり、それぞれCivil War、アーミーグリーン、ブラックと呼ばれています。



Wren and Cuff Box of War



ロシア製のビッグマフ。それはElectro-Harmonixの1度の倒産でも折れなかった、マイク・マシューズ氏のたたえられるべき歴史です。
そんなロシアンマフの中で、Sovtek名義の最初のモデル、Civil Warと呼ばれる時代のビッグマフを再現したのこのBox of Warです。
レナンドカフにとって初めての完全オリジナル筐体を使い、ダークでハイゲインな当時のサウンドを完全再現。あの時代の音を作るため、パーツの選別から組み込みまで全てが丁寧に行われています。
 



Wren and Cuff Tall Font Russian



同じくレナンドカフのロシアンマフ再現モデルです。
このモデルはCivil War期の後、アーミーグリーンカラーとなった有名なロシア製ビッグマフの初期モデルを再現。その時代のモデルはプリントのフォントが縦長だったため、Tall Fontと呼ばれています。


トライアングルマフを再現したTri-Pieと比べると、基本的な部分の回路は変わっていませんが、小さな違いを丁寧に再現しているのがよく分かります。



Mojo Hand Colossus Fuzz



Mojo Hand Fxも、ロシア時代のビッグマフを再現しています。
当時のアーミーグリーンマフの持つ、倍音の豊かで分厚く、そしてディストーションよりなサウンドを基調に、さらに中域を調整できるMids、EQ設定を変えるスイッチを導入。より多彩で豊かな音作りに対応しています。



North Effects 22/7 Green Russian


North Effectsからもロシアンマフを再現したペダルがあります。
アーミーグリーン時代のロシアンサウンドを作り出します。ただいま入荷待ちのため、内部写真を撮ることはできませんでしたが、装飾を最小限として音だけに最大限こだわり抜きました。


ピートコーニッシュのファズペダル
英国のエンジニア、ピートコーニッシュは、様々なアーティストのペダルボードをプロデュースすることで知られています。自身のブランドでもP-2やG-2というビッグマフ系ファズペダルがあり、デヴィッド・ギルモアを始め多くのトッププレイヤーの足下に置かれています。
ピートコーニッシュのペダルはあまりにも入手が難しいこともあり、その音を求めるプレイヤーのためにP-2やG-2の音を再現したモデルも作られています。



Toptone DraveGate DG-1



ブラジルのエフェクターブランド、Toptoneは、特にピートコーニッシュサウンドを作るペダルで知られています。
DG-1は究極のマフサウンドと言えるほど、ノイズレスで伸びやかなリード、轟音のような和音を作ることができます。
ピートコーニッシュで言えばP-2の音色に近く、その圧巻のサウンドで高い人気があるペダルです。



Toptone DraveGate DG-2



同じく、Toptoneのマフ系ファズです。
このファズは、ピートコーニッシュのG-2サウンドを作るペダルです。DG-1よりも少しゲインが低く、その代わりスムーズなトーンが特徴。知らなければ極上のオーバードライブかと思うようなトーンも得られます。


ペダルのデザインはもちろん、側面など全体的に美しい仕上がりです。



 

 



Skreddy P19



1979年に発売されて大ヒットした、Pink Floyd The Wallのサウンド。その音こそ、ピートコーニッシュP-2ではないかと言われています。
その音をエミュレートするためにつくられたのが、このP19です。
同じP-2サウンドのDG-1と比べると、少しですが毛羽立ち感が強いサウンドです。若干モダンよりなDG-1と、クラシックファズよりなP19というと分かりやすいでしょうか。
 

 

最高のマフサウンド。それぞれ求める物はあると思います。
だからこそ、こうして様々なペダルが作られているわけですね。
多くの名演を産み出した、伝説のファズ、ビッグマフ。その音はさらなる進化を持って受け継がれていくことでしょう。
明日はそんな、マフサウンドに独自の要素を詰め込んだペダルをご案内します。