Amptweakerの目指すエフェクターの形


先日、TightBoostを発売したAmptweakerエフェクターは、全てアンプエンジニア、ジェームス・ブラウン氏の設計で製作されています。
ジェームス・ブラウン氏は、アンプの音や構造について熟知しているだけでなく、実際に数々のアーティストと共に作業を進めた実績があります。
現場の声を直に聞いてきた氏の設計するエフェクターは、プレイヤーのことを一番に考えたものとなっています。

形状


Amptweakerのエフェクターは、現在多くのエフェクターブランドが採用するMXRタイプの筐体をあえて使用していません。
傾斜のついた部分にフットスイッチを配し、そこから角度をつけてノブが設置されています。フットスイッチを踏む際に、誤ってノブを蹴飛ばしたり、踏んでしまったりしないための配慮です。
さらにノブの奥には万が一のための柵が設けられています。この柵は、Amptweaker特有の電源スイッチを間違えて踏まないようにするためのものです。
ステージ上で起こるトラブルを極力避けるため、最近では少なくなったこの傾斜型のケースをあえて採用したのです。

エフェクトループ


ペダルの置くに設置される2つのジャックはエフェクトループです。これまでも、名機Marshall Guv'norなどエフェクトループを備えたエフェクターは存在していますが、それほど数は多くありません。しかし、曲中に複数のエフェクターを同時にONにしたいという場面もあります。そういうときを想定して、Amptweakerのペダルにはエフェクトループが備えられています。
このエフェクトループは、スイッチによってエフェクターの前と後のどちらの位置に挿入するかを決めることができます。例えばディレイをつなぐ場合は後、ブースターなら前、といった具合に、プレイヤーのセッティングにフレキシブルに対応できます。

電源スイッチ


4つのノブの下部にある、赤いスイッチが、本体の電源スイッチです。電池使用時に有効になります。
多くのエフェクターはインプットやアウトプットにプラグがささっていると、自動的に電源が入ります。フットスイッチはエフェクトをかけるかかけないかを決めるスイッチで、厳密には電源のON/OFFを行うスイッチではありません。
そのため、電池で使用する際には、使わないときにいちいちプラグを抜いておく必要があります。
Amptweakerもそれを推奨してはいますが、このスイッチをOFFにすることで、エフェクターの電源を切ることができるため、ボードをセッティングしたままでも電池の消耗を抑えることができます。
また、本体側面の電池ボックスは、一切のネジを使う必要がありません。

ノブを照らし出すLED


Amptweakerのペダルには、暗いステージでもノブのセッティングができるよう、LEDでノブを照らし出す機能が搭載されています。
この機能は電池の消耗を防ぐため、アダプター使用時にのみ有効になります。画像のLEDがノブに照射されることで、ノブの位置が分かります。
ノブの側面にも、等間隔で印が入れられているため、簡単にノブのセッティングを変更することができます。
 
エフェクターにとって、音はなによりも重要です。しかし、機能性も、音と同じくらい重要なことです。
多機能だから良いというのではなく、どれだけ使いやすいか、ということです。
Amptweakerのエフェクターは、どれも現場のミュージシャンがストレスを感じることなく使えるようにデザインされているのです。