ブリティッシュロックの音ならこのペダル！ - ナインボルトワールドレポート　 Ninevolt World Report

ブリティッシュビートロックを代表するBeatlesやRolling Stones、英国の国民的ロックバンドQueen。それらのブリティッシュロックサウンドは、とても暖かく、そして太いギターサウンドが大きな特徴です。そして、そういったプレイヤーのバックには、渋いルックスのVOXアンプがありました。
VOXアンプの代表的なモデル、AC30は50年以上前に登場して以来、数多くのギタリストを酔狂させてきました。AC30の独特なTop Boostサウンド、さらに、ブライアン・メイに代表されるレンジマスターを組み合わせて得られる官能的なドライブトーン。もしそれを、どこのスタジオにもあるクリーンなアンプで手軽に出すことができたとしたらどうでしょう。
Catalinbreadの最新作、CB30はまさにそのために作られたエフェクターです。

CB30は、サウンドキャラクターがAC30そのものなのはもちろんですが、なによりもイコライザの性能が素晴らしいのです。オリジナルのアンプのEQと同等の性能のものを、さらに幅広くしたというこのイコライザは、あの独特で操作の難しいAC30のイコライザとは違い、足りないと思ったところを足して、いらないところを引く、ただそれだけの感覚的な操作で、様々な音作りをすることができます。
サウンドキャラクターを作る上で最も大切なミッドレンジをいじることなく、高域と低域を操作するTreble、Bassのコントロールノブによって全帯域が自動的にバランスがとられる操作性は、Catalinbreadならでは。2バンドイコライザ自体はとてもありふれたものですが、これほどの自然で感覚的な操作感は他のペダルや、アンプですらもなかなか味わうことができません。

Catalinbreadのアンプライクなエフェクター全てに言えることですが、このCB30も、ただ単純に歪みエフェクターとして使えるだけでなく、他のエフェクターを組み合わせ、CB30をアンプのようにして使うことも想定されています。
そのため、CB30のイコライザ自体がとても幅広いので、近い音を出すこともできるのですが、CB30の前にDiaz Texas Rangerのようなレンジマスター系トレブルブースターを接続すると、まさに「あの」音が目の前にあるクリーンなアンプから飛び出します。